その16「演奏会MCその3 たなばた」

昔,いくつか出張出前コンサートをやってきた中で,お話したMCの一部を紹介します.

テーマはたなばたです.まずはたなばたのお話をしました.働き者の娘がいて,その子に働き者の若者を紹介するいいおじさん(天帝).でも紹介して一緒になったら,好きで好きで毎日ふたりで遊んでばかりで仕事をしない.天帝は怒っちゃって天の川の両岸に引き離してしまう.すると,こんどは嘆き悲しんで仕事をしない.困り果てた天帝は,じゃ,年に一度たなばたの晩には川を渡って会っていい,ということになったとさ.

とんでもねえ,おやじですな,この天帝は.

とりあえずそういうことはおいといて.星の話.

このお話で登場する星は,こと座のベガ(織り姫)(頭の真上に見えます),とワシ座のアルタイル(彦星)ベガの右下です.それにベガの左下にある白鳥座のデネブを加えて夏の大三角形といいます.

この三角形は,ベガとデネブを底辺にした二等辺三角形の頂点にアルタイルがあり,底辺を軸にアルタイルを反対側に折り返すと,そこにはちょうど北極星があるのです.おためしあれ.

  地球から織り姫のベガまでは26光年,彦星さんまでは17光年その両者の角度は約35度.そうすると余弦定理で計算すると,織り姫と彦星の距離は16光年となります.

  たとえば,ふたりが電話したとして,電波は光速で飛んで「もしもし」で 16年,「はいはい」で16年かかるわけです.

  ですが,もし人間の寿命を80年として,星の寿命を80億年とすると,1億倍の寿命ですね.1年に一度しか会えないと言っても,人間からするとすごく長い間会えないのですけど,80億年の一生からみた1年は,80年の一生から見ると,1億分の1ですから,なんとたったの0.3秒です.

で,落ちですけど,1年に1度しか会えない悲恋も,計算してみると,0.3秒に1回会ってるようなものになるんです.なんや彦星と織り姫は,めっちゃ濃いやないかい!!


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