その10「くさい演奏」
よくくさい演奏っていいますよね。あと、濃い演奏っていいますよね。これってどういう意味でしょうね。あとすかした演奏
もあるね。つまんない演奏もね。
非常に端正で、きちんと縦の線が合っていてもどうしようもなくつまんない音楽があります。男前すぎる、美女すぎるって
ことなんでしょうか。たとえばMIDIの音楽なんかその典型ですね。
濃いってのは、たぶん、極端ってことなんでしょうね。ぶわっとcresc.とかffがめっちゃ強いとかかな。ゆったりしたところの
泣きが濃いってのもよく言うね。泣きが濃いってどういうことなんだろう。テンポの揺れ感、強弱のつけかた、変化の仕方に
極端さが混じってることかな。
くさいのは、この濃いのが行き過ぎたやつかな。
テンポがぴったり合って、測ったようなcrescしててもちっとも音楽に聞こえない演奏はすかしたつまんない演奏って
ことになるね。なんでだろう?ぼくはうまく説明できないけで、そこに演奏者のパッション、情熱が感じられないからだろう
と思います。どれだけ音楽にのめりこんでると言うか、音楽してるかってことがあるんです。どれだけその音楽をわかって
いるか、わからなくても感じているか、で演奏はずいぶん違います。
でね、やっぱり私は濃いのが好き。くさい一歩手前が好き。少々ひっちゃき弾きでも、少々くさーいcrescしても
強弱めりはりはっきりして、イケイケどんどん、がいいなあ。(もちろん、曲によるよ)
すかしよりもくさみ!(変なの)
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