その5「平均率と純正律」
今、私たちが常に使っている音階は平均律と呼ばれています。これに対して純正律と
いう音階も存在します。
素人の私なりに書くと、
純正律は完璧な和声を作れるんです。ハーモニーは、音が整数比で響くのでここちよ
いのですね。ところが、これでやると、移調ができないんですって。たとえば純正律
のA♭とG#は違う音なんですよ。ですから、純正律の楽器をピアノで作ると、各調
に合ったピアノを別々に用意しないとダメになるんです。
細かいことはよくわかりませんが、フレットのあるギター系、マンドリン系は、当然
平均律でフレットが打ってあります。ですから、原理的に絶対完璧に調弦はできない
んです。これに対してフレットの無いバイオリン系は、完璧なハーモニーを作ること
ができます。つまり一番きれいに響くところをおさえればいいんです。でもマンドリ
ンはそれがフレットで決められているのでダメということですね。
昔はフレット楽器はたくさんあっていわゆるクラシックの世界でも多く使われていま
したが、結局今のようにフレットの無いものが生き残ったのはそういうところにある
んでしょうか。
純正律では、和音の周波数の比率はドミソもファラドもソシレもみんな4:5:6に
なっています。
これに対して、平均律は、オクターブは周波数がちょうど倍になる関係ですので、そ
れを12個に割ってだいたいよく響くようにして使っています。2の12乗根(1.
0594....)ずつ下の音にかけ算していくと12回かければちょうど2になり
ますよね。
たとえば、ある音αを「ド」とすると、
「ミ」はα×((2の12乗根)の4乗)=α×1.25990....
ところが純正律では、長4度で4:5で、1.25ぴったりになります。
「ソ」はα×((2の12乗根)の7乗)=α×1.49827....
純正律では完全5度で、4:6で1.5ぴったりです。
これくらいにしておきますが、ハーモニクスで合わせると、純正律の響きで合わ
せられますが、実際フレットをおさえてみるとこれがハーモニクスでは合っていたの
が合っていないということになります。経験はありませんか?今度やってみてください。
たとえばの方法ですが,各弦をチュー
ナーで合わせたあと、オクターブの和音をならしてみて調整してみます。特に独奏の
ときなんかは、できるだけ、曲の調でよく出てくる組み合わせの和音がきれに響くよ
うにするとよいようです。フレット楽器の宿命ですが、おかげでぼくらは割合簡単にマンド
リンを弾くことができるんですけどね。
調弦と言ってもなかなか深いですね。
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