その1「トレモロとピッキング」

マンドリンはトレモロとピッキングという奏法を常に使いますね。
ではバイオリンはどうでしょう。
弓で弾くボーイングというのと、指ではじくピッチカートがありますね。 ボーイングというのは、やっぱりトレモロだという話です。

なぜバイオリンの音は出るのでしょう?なぜトレモロでマンドリンの音は出るのでし ょう?
音って弦が振動することによって出ますね。その振動は外部から力を与え続けること によって減衰することなく持続します。ボーイングもトレモロも同じですね。やめた ら音は消える。

じゃどうやって力を与え続けるのでしょう。
はじくマンドリンは自明ですね。音が小さくならないようにたたき続けるつまりトレ モロですね。バイオリンはごしごしやってます。なんでごしごしやって音出ると思い ます?

あれは摩擦によって、弦の振動を持続させているのですね。ひっぱってボーイングす るとき、じつは、こまかく弦をはじく動作がきわめて微少な時間で継続しているので す。はじくしかけは? それが松ヤニです。馬のしっぽで弾いても何も音しません。そ こに松ヤニが塗られて始めて摩擦係数が高くなって、ヤニが弦をひっかけてはじく動 作を継続してくれる訳ですね。

で、マンドリンのトレモロですが、これって持続させるには弦の振動を増幅する必要 がありますね。そのためには、弦の振動をうち消すような弾き方をするのがよくない ことになりますね。せっかっく響いて振動してるのをピックで消してしまうような弾 き方をするときれいなトレモロにならずに、きたない音になってしまいます。

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